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懐かしのゲーム機、3DOについて

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3DOとはなんぞや

こんにちは、今日は我が家に存在する懐かしのゲーム機を紹介したいと思います。最近は、PSVRやニンテンドースイッチなど、ゲームの世界も目まぐるしく進化を続けており、技術の進歩に驚かされますね。そんな中で、昔のゲームに触れてみるのも一周回って新鮮だったりします。そんな昔のゲーム機といえば、64やファミコンなんかを想像する人が多いんじゃないでしょうか。違います。

 

 

 その正体は・・・

3DO」という、松下電器産業(今のパナソニックです)が1993年に北米で、翌年に日本で発売した据え置き型家庭用ゲーム機です。パナソニックさんゲーム作ってたんかいワレって感じですね。価格がとんでもなく高かったらしく、ニンテンドー64プレイステーションの普及の波にあい、あまり流行はしなかったようです。

 

本体のカラーは黒っぽく、そしてくっそ重く、まさに墓石といったところです。三次元を表す3D、そしてオーディオ(Audio)、ビデオ(Video)のように一般普及することを願い、2つに共通する"o"をとって、「3DO」と名付けられました。

 

 

R・E・A・L 3DO (FZ-1)本体 【3DO】

R・E・A・L 3DO (FZ-1)本体 【3DO】

 

 

本体はAmazonから確認できます。でかい。

 

オススメのゲーム

全然流行らなかったゲーム機ですが、ゲーム自体は面白いものがありました。

①アローン・イン・ザ・ダーク

②ドクターハウザー

③鉄人

この3つは個人的に激推しです。今後3DOを買う予定がある人は、この3つは抑えておきましょう。

 

 

①アローン・イン・ザ・ダークについて

こちらは、フランスのゲーム会社である、インフォグラム・エンターテインメントが開発した、バイバル・ホラーです。こちらの会社、創業者がZboub Système(Zboubはフランス語でペニスの意味)という社名にしようとしたらしく、とめられたみたいです。さすがに草。

 

実はこのゲーム、3Dポリゴンアドベンチャーゲームの原点とされている作品で、初代バイオハザードなどにも影響を与えたといわれています。マイナーなゲームでも非常に価値のあるものなんですねえ。

 

物語は、芸術家が自殺した屋敷が舞台となります。このゲーム、初っぱなから面白いのが、主人公を選択することができます。依頼を受けて屋敷へやってきた私立探偵か、屋敷に対して不信感を募らせていた芸術家の姪、この男女どちらかを操作することになります。ちなみにキャラ性能に違いはありません。は?

 

クトゥルフ神話がふんだんに盛り込まれたこの作品、何と言っても怖いです。制作会社がフランスということもあって、ポリゴンといえど屋敷の雰囲気もあります。謎解きが中心になりますが、謎を解いている最中も油断できなく、ことあるごとに主人公が死にます。ゲームの本質はグラフィックとかじゃないんだなあと感じられる一品。☆5つ!!(ドンッ)

 

こちらシリーズもので、初代が発売されたのが1992年、一番新しいもので2008年に発売されました。2008年のものはPS3やPCでプレイできますので、興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか。

 

 

②ドクターハウザーについて

1994年、日本の株式会社リバーヒルソフトによって発売された、アドベンチャーゲームです。こちらの会社、2004年に破産しており、3DOでゲームを出していた会社は現在はなかったりすることがあります。③の鉄人を制作した会社も倒産してしまいました。悲しいなあ。

 

物語は、主人公の新聞記者アダムスが、取材先として関係のあったサウザー博士の屋敷を訪れるシーンから始まります。ま〜〜た屋敷か。このゲーム、面白いのが油断してると開始数秒で死にます。屋敷と死にゲーはセットなんですかね。新聞記者と学者という設定は好きです。

 

ハウザー博士を探してアダムスは屋敷の中を奔走するわけですが、この屋敷デストラップだらけ。主人公絶対殺すマンです。入ったら確実に溺れ死ぬだけのバスルームがありますが、私が子供の頃プレイしていた父は抜け出そうと四苦八苦していました。無理なんだよなあ・・・

 

動きがめちゃくちゃ遅いのが難点ですが、ポリゴンゲーム特有の怖さが味わえる一品です◎

 

 

③鉄人について

こちらのゲームは、シナジー幾何学によって発売された、FPS(ファーストパーソンシューテング)です。一人称視点でガンガン撃っていくわけです。ちなみに開発元のシナジー幾何学は1998年に破産しました。当時はコンピューターソフトと出版を中心とするベンチャー企業だったみたいです。諸行無常

 

ゲームの内容としては、機械と人間を同化させた「鉄人」にされてしまった主人公が、自身を実験体にした張本人であるファッキンサイエンティストに会いにいく物語となっています。

 

そのサイエンティストが待つビルの最上階がゴールになるんですが、道中では敵が出てくるので撃ち殺しながら進んでいくわけですね。処理落ちによるカクツキはご愛敬ですが、ゲーム自体のサイバーパンクは非常に良かったです。

 

操作性の悪さからクソゲーの烙印を押されてしまいましたが、まだまだゲームが発展していなかった当時のものと考えると、十分評価できる点はあると思いました。

 

 

最後に・・・

どのゲームも正直なところ動作の遅さや操作性の悪さなど、荒い点はうかがえますが、ゲーム自体の雰囲気は現在では表現できないような独特なものがあります。リアルなグラフィックでは味わえない独特の不気味さを味わいたいのであれば、この3作品は非常にオススメだと思います◎